おすすめの本を紹介する その①
私は本をたくさん読んで育ってきた。
私の亡き祖父は非常に本が好きであり,「洋間」と呼ぶ自分の書斎にはたくさんの本が並べてあった。
物心ついてきた私はその中から心理臨床大辞典ほどの分厚いおとぎ話の本を引っ張り出しては読んでいた。
祖父の洋間の本の匂いは彼が白内障で失明し,本が読めなくなり、認知症となった後老衰で亡くなって10余年たった今でもその存在感を失うことはない。
現在は,電子書籍などが普及し,手元に実物がなくても本を楽しむことができるようになった。
しかし,書を手に取り,インクの匂いに心躍らせ,読む愉しみは今なお変わらない。
一度心理職から離れたタイミングで本に触れる機会がめっきり減ってしまったが,
現在は以前のように本を愛せるようにリハビリ中である。
私自身が本に触れる機会を増やすために,今まで読んだ本などを紹介していきたいと思う。
前置きはこんな感じです。
さて,そんな一冊目はこちら。
『明るい反精神医学』
著:塚本千秋
「私は,精神医学や臨床心理学の発展をねがいつつ,それらがあまり大げさなものにならないでほしい,とも思う。」
「この本のタイトルは,それぞれの精神科医が,それぞれの反精神医学的思想を明るく携えていてほしいのだが,とりあえず私の場合はこんな風ですよとなる。」
私は塚本先生に指導いただいた経験があり,その人柄に惹かれた一人です。
身内びいきというわけではありませんが,精神科医兼臨床心理士として活動されている塚本先生の本もその人となりよろしくユーモアに溢れたものとなっています。
見かける機会があればぜひ。
それでは。。。
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