君はエリマキトカゲ
「久しぶり」
2つ下の彼女は僕と違ってもう社会人だ。
働きたくないだけの僕と違って立派に働いている。
久しぶりに顔を合わせる。
お互い食にはうるさいので、料理の美味しい無難なお店に行った。
彼氏と別れたので、話を聞いてください!
私は今夜は狼だなと思った。
何かを学ぼうと思ったわけではない、ただモラトリアムを引き延ばすために進学したなんちゃって大学院生に一筋の光が射した。
彼女の話は心地が良い。
歯に衣着せても貫ぬくような毒舌が僕は昔から好きだった。
決してスレンダーではないが、とても容姿の整った女性だった。
二次会までお酒を飲み、颯爽とタクシーに乗る。
「もう帰るの?」
とても僕のようなブ男から出るような言葉ではない。
しかし、今日は何故だか自信があった。
『今日、生理なんですけどいいですか?』
僕たちはその夜シングルベットで身を寄せ合って一夜を共にした。
何もない、ただ一緒に暖かさだけを感じながらおはようって言ったんだ。
to be continue...
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