スロット依存だった話Part2
心理学の世界には条件付けというものがある。
詳しくは皆さんに調べて欲しい。
分かっていてもやめられない。
ギャンブルに限らず色々な事がやめられない人はこの世には多い。
私はその夜眠れなかった。
自分が普通に働いて稼いだものをあっという間に稼いでしまったのだ。
授業料は両親に払ってもらっていた。
奨学金と自分で稼いだバイト代で一人暮らしの必要なお金を汗水垂らして稼いでいたのだ。
こんな美味しいものはない。
私は確かに馬鹿だった。
「スロットはパチンコの10倍面白い」
誰かが言っていた。
ひとしきり現行機種は色々と打ち回っていた私は遂にスロットに手を出し(てしまっ)た。
パチンコもスロットも打ったことがない人にはわからないが、確かにスロットはパチンコの何倍も面白かった。
パチンコとは違い、スロットはコインを借りて遊戯をする。
3枚で1回転、左側にあるレバーを叩くと目の前の画面が回る。
私が初めて打った台だ。
よく分からないが、DVDのパケ買いをする気持ちに似ている。
なんか良さげだ。
パチンコとは違い、スロットは能動的な遊びだ(何言ってんだこいつはっていう気持ちはわかります。でも本当にそうなんです。)。
目の前のリールが回り、その上の液晶ではキャラクターが賑やかにしている。
これが非常に面白い。
ただ、玉がチャッカーに入って演出を眺めているだけのパチンコとは全然違う。
当たりそうにない演出は飛ばすことが出来る。
結末を知っているよく見るCMをリモコンでスキップする。あれに少し似ている。