スロット依存だった話Part4
私は体力が有り余っていた。
学校で講義やゼミをこなして
スロットを打ち
バイトを5つ掛け持って
スロットを打ち
休みの日にはサークルに参加して
スロットを打っていた
元々色々な事に手を出す事が好きで、同時に色んなことを抱えていた。
1つのことでプロフェッショナルになれる自信もなかったし、沢山のことを少しずつ出来るようになりたいと昔から思っていた。
私は段々とスロット店に行かなくなった。
完全に行かなくなったわけではない。
行きたい時もあった。
バイトをバックれるほど勇気もないし
ゼミを欠席して先生に怒られる方が嫌だった(欠席はしたことないです)。
私は節スロット出来るようになった。
というより、なるべく行かない環境に身を置くようになった。
早起きが苦手なので遅くに起き、夜遅くまでバイトを入れるとパチンコ店は営業時間を終える。
そわそわイライラするものの、私にはやる事が沢山あった。
ありがたいことに友人も多く、サークルの友人や先輩後輩などと遊びに行くこともあったし、少しずつ孤独ではなくなっていったように思う。
高校卒業以来いなかった恋人も出来た。
いわゆるリア充だ()
社会人になった今ではバタバタすることもありやはり節スロットが出来ている。
行きたくないわけではない。
「この間は負けたけど勝てるかもしれない」より「この間勝ったから今度は負けるかもしれない」と思うようにすることを頑張っている。
私がスロットを始めた時期より色々な規制がかけられてゲーム性自体が面白くなくなったことも理由かもしれない。
私はスロットが好きだ。
スロットがなければ知り合えなかった人もいるし、バカ騒ぎ出来る親友との話のタネになったのもとても良かったと思う。
心理学をかじっている立場(そうでなくても)言うと、ギャンブル依存の人は多い。
勝って喜び、負けて悔しがり、負けてイラつき、負けて八つ当たり、負けてまたギャンブル、勝って焼肉、負けてカップ麺。
そんな人が沢山いる。
クリーンなイメージを掲げるのは勝手だがパチンコ業界はギャンブル依存の人達のフォローはしていかないといけないと思う。
私に出来る事があるならお手伝いさせてもらいたい。
今日も今日とて
心の奥でくすぶる火の気を意識しながら、燃え広がらないように気を付けているんだ。
この作品はフィクションだったり、そうじゃなかったりします。