スロット依存だった話Part3
名言だ。
スロットは友達。
迷言だ。
スロットは面白い。
その上、1人で出来る。
私は麻雀も覚えていたが、時間もかかるし人が集まらないと出来ない。
スロットは気軽だった。
ちょっと暇な時に1時間だけ、2時間だけとスキマ時間に楽しめる。
スロットは何も言わない。
余計なことも言わないし、課題を出せとも言わない。
営業時間にはそこにいるし、なんとなく私のことを待っている気がしていた。
スロットは私にはぴったりだった。
暇ではない学生生活の中で、イライラした時、誰とも話したくない時、世間を疎ましく感じた時。スロットは何も言わずに私を受け入れてくれた。
スロットだけが楽しみになった。
仕送りで悠々と暮らしている人を横目にせっせとバイトをして決して多くないバイト代を稼ぐことに嫌気がさしていた。
5円スロットはローリスクローリターンだった。
大きく負けないし、大きくも勝たない。
たまに大負けするし、たまに大勝ちもする。
毎回勝てるなら仕事にしている。
毎回負けるならそもそも行かない。
行ったら勝つ時もあるし、負ける時もある。
「この間は負けたけど、今日行ったら勝てるかもしれない」
この思考になったら依存症一歩手前かもう依存症の可能性が高い。
私は確かにスロット依存だった。
スロットは
ただ私に付き合ってくれる。
お金さえ入れれば付き合ってくれる。
お金を返してくれる時も返してくれない時もある。
1週間に8回スロット店に出入りすることもあった。
スロット打って
授業受けて
スロットを打っていた。
移動の時間なんて気にならないし、兎に角打ちたくてたまらなかった。
私がスロットを打ってよかったなと今思うのは
様々なコンテンツに出会えたことだ。
などなどなど。
そのおかげで割と多くの人と話が合うようになった。
パチンコ店には色んな人が出入りする。
未成年っぽい少年から綺麗なお姉さん、言い方は悪いがオタクっぽいお兄さんにおじさんおばさんおじいさんおばあさん。
パチンコ台をフルスイングで叩き回るおばさんなんてよく見る風景だ。
独り言をぶつぶつ言っている人もいれば、煙草を気持ち良さそうに吸っている人もいる。
色んな人がいるんだな…
私もその1人だった。